2011年8月21日日曜日

2009/07/09(木)Hamelnハーメルンは雨

朝から天候も回復してきたが、ハーメルンに近づくにつれ、また雲行きが怪しくなってくる。今日はハーメルンの街を見物しようと思っている。『ハーメルンの笛吹き男』の話は幼い頃読んだ覚えがある。あのハーメルンである。
しかしハーメルン市内に入ったとたんまた夕立のような雨。
屋根付きの自転車置き場に避難。車いすを押した人も避難してくる。
しばし雨宿りをする。ドイツでは街中に自転車置き場が完備されている。
このずぶ濡れのスタイルで市内見物も無い。先に進もう。
ハーメルンからはヴェーザー川の遊覧船も運航している。雨ばかりで疲れたので遊覧船に乗ろうかとも思ったが、天気の悪い日の遊覧船はもう一つ魅力が無い。自転車道路沿いに乗り場はあるが、係の人たちも暇そうだ。乗り場を横目で見ながら通過する。
雨のサイクリングもそれなりに楽しいものであるが、こう毎日雨に降られると気分が滅入ってくるな。
ハーメルンの街を出て、今日は早めにペンションに入ろうと思い、小雨の降る道端で地図を見ていると後ろから声をかけてくる老サイクリスト。なにやら困っているように見えたようで「なにか手助けをすることは無いか?」とのお言葉。ただ休憩していただけですよ。
と告げるとほっとしたような顔をしてくれた。ドイツの方達は本当に親切な人が多い。

                                               
夕立のような雨には閉口する。木立の下で雨宿り。何とかここまで使わなかったがポンチョを着て自分自身と前後のバッグを雨から守る。ぽたぽたと雨が落ちてくるが何も無い所を走るよりは、と思い自転車にまたがったまま休憩する。
時折雨を物ともせずに走っていく人たちも居る。
雨に打たれてボーとしていると昔の雨中サイクリングを思い出すな。
雨のサイクリングは嫌いでは無い。山の木々の間に立ち上る靄や雨に濡れた新緑、日常生活では目にすることの出来ない風景を見られるのは新鮮な感覚である。
各地で雨のサイクリングをしたがこう毎日雨に降られるといやになってくる。
アウトバーンらしき高架道路を見ながら小雨の中を走る。
平行して走っていた女性サイクリストに、あの道路はアウトバーンか尋ねると、アウトバーンを走るの!?とジョークを言われてしまった。英語だとうまく切り返せないな。
先を急ごう。
石畳の道を走る