2011年10月5日水曜日

2009/07/09(木)Muller Pension 最初の日本人客

お見送りしてくれるMuller夫人

彼はご主人の孫でデニスと名乗った。
挨拶を済ませ、朝食の時間などを説明してくれた。
近くに住んでいるので英語しか出来ないお客さんが来るといつも呼ばれるそうだ。フランス人や英国人アメリカ人が来たことはあるが日本人が宿泊するのは初めてだそうである。電子辞書を出して『光栄です』のドイツ語を表示。発音できないので、ペンションのご主人に示しておいた。
夕食は用意できないので近くのレストランまで送っていってくれるそうである。
しばしデニスと世間話。年齢を尋ねると「いくつに見える?」ドイツ人でもこんなことを言うのか。と思いつつ大学生に見えたので、22歳と答えると、ニコニコして29歳だという。若く見られるのを楽しんでいる様子。コンピュータのプログラムの仕事をしているとか。会話を重ねていくと次第に難解な英語になっていく。「ちょっと待て分からん」と言いつつ、シャワーを浴びる事で世間話終了。

2009/07/09(木)フェルトハイム(Veltheim)Muller Pensionに宿泊

ツインの部屋22.5ユーロ

今日は早めに宿に入ろうと思い、沿道にあるペンションのドアを叩いたが、誰も出てくれない。15:00では早すぎるか。
トロトロ走りながら田園を抜けフェルトハイムVeltheimと言う名前の町に入る。


Muller夫妻
小さな『Pension』の看板発見。自転車道を離れ矢印の方向へ。閑静な住宅街の中に『Muller Pension』の看板。玄関のブザーを押す。二階のバルコニーから頑固そうなドイツ人のおじさんの顔が....ドイツ語会話集から、今日は泊まれますか?を大声で読み上げる。「Frei!」のお言葉。空いてるそうです。
部屋は三階にあり広くて綺麗にしてある。宿泊名簿に記入するように手振りで教えてくれる。
英語は出来ないようだ。なにやら一生懸命に説明してくれるが全くわからん。
お互い顔を見合わせながら「エヘヘ」と苦笑い。私の持っているドイツ語会話集をササッとめくるが困った顔をしている。そんな中でも、「英語は話せるか」と「一階からピンポンと鳴らすからその時に降りてくるように。」というのは何となくわかったので「何じゃらほい」と待っていると、早速ピンポンの合図。降りていくと若い男性がニコニコして待ってる。どうも通訳として呼んできてくれたようだ。どうせなら日本語の出来る通訳が良いのだが.......
Muller Pension

2011年9月5日月曜日

2009/07/09(木)ハーメルンいちご街道


市街地を通る自転車道

ハーメルンからの自転車道路は自動車道と平行して走る。
沿道にはイチゴを売る店が点々と存在する。日本の無人野菜売り場みたいに小さな小屋だ。
一人だけで留守番している。安いので購入したかったがあまりにも量が多すぎる。食べ切れそうに無い。横目で見ながら通り過ぎた。
ヴェーザー川自転車道は所々一般道と重なることもある。横を車が通り抜けていく。
ドイツでは一般道でも市街地を抜けると制限速度は100km/hなのだが、心配することは無い。道路幅は広く、大きく迂回して私を追い抜いていってくれる。日本のように当たらなければ良いとばかりにスレスレを追い抜かれることも無い。
また追い抜けないぐらいに混んでいたら、辛抱強く対向車線があくまで待ってくれる。
ワンコも自転車道をお散歩

これまた日本のようにクラクションで追い立てられることも無い。実際一度もいやな思いをしたことは無かった。自転車と歩行者優先は徹底している。

2011年9月3日土曜日

2009/07/09(木)recumbent bicycle リカンベントとの出会い


リカンベント
息子のは普通の自転車だった

天候は回復し軽快に走行していると綺麗な芝生の広場の休憩所があった。小学生ぐらいの男の子がこっちを見ていたので手を上げてとおり過ぎようと思ったら、7月8日にホルツミンデンで見かけた仰向けに乗る自転車が止めてある。Uターンして写真を撮らせてもらうことに。この自転車は『リカンベント』と言うそうである。この自転車の存在は知っていたが実物を見るのは初めてだ。
写真を撮っていいか、の申し出に快く応じてくれてついでにポーズまで...
どうも英語は得意ではなさそうだが(こちらも同じ)少しお話をした。
従来の自転車に比べ平地を走るのは良いが、上り坂は苦手、暑いときは背中が蒸れる。
自転車好きらしく私の自転車にも興味を示してくれた。日本製か?パーツはフランス製の古い物である。ポンプはドイツ製(SKS)である。と言ったらニヤリとしていた。
販売店のパンフまでくれた。いっぱいパンフ持っていたが、自転車屋さんだったのかな?
こんな自転車でものんびり走れるように日本も道路を整備していただきたい。
日本に帰ったら写真を送る約束をしてペダルを踏みこんだ。

2011年8月21日日曜日

2009/07/09(木)Hamelnハーメルンは雨

朝から天候も回復してきたが、ハーメルンに近づくにつれ、また雲行きが怪しくなってくる。今日はハーメルンの街を見物しようと思っている。『ハーメルンの笛吹き男』の話は幼い頃読んだ覚えがある。あのハーメルンである。
しかしハーメルン市内に入ったとたんまた夕立のような雨。
屋根付きの自転車置き場に避難。車いすを押した人も避難してくる。
しばし雨宿りをする。ドイツでは街中に自転車置き場が完備されている。
このずぶ濡れのスタイルで市内見物も無い。先に進もう。
ハーメルンからはヴェーザー川の遊覧船も運航している。雨ばかりで疲れたので遊覧船に乗ろうかとも思ったが、天気の悪い日の遊覧船はもう一つ魅力が無い。自転車道路沿いに乗り場はあるが、係の人たちも暇そうだ。乗り場を横目で見ながら通過する。
雨のサイクリングもそれなりに楽しいものであるが、こう毎日雨に降られると気分が滅入ってくるな。
ハーメルンの街を出て、今日は早めにペンションに入ろうと思い、小雨の降る道端で地図を見ていると後ろから声をかけてくる老サイクリスト。なにやら困っているように見えたようで「なにか手助けをすることは無いか?」とのお言葉。ただ休憩していただけですよ。
と告げるとほっとしたような顔をしてくれた。ドイツの方達は本当に親切な人が多い。

                                               
夕立のような雨には閉口する。木立の下で雨宿り。何とかここまで使わなかったがポンチョを着て自分自身と前後のバッグを雨から守る。ぽたぽたと雨が落ちてくるが何も無い所を走るよりは、と思い自転車にまたがったまま休憩する。
時折雨を物ともせずに走っていく人たちも居る。
雨に打たれてボーとしていると昔の雨中サイクリングを思い出すな。
雨のサイクリングは嫌いでは無い。山の木々の間に立ち上る靄や雨に濡れた新緑、日常生活では目にすることの出来ない風景を見られるのは新鮮な感覚である。
各地で雨のサイクリングをしたがこう毎日雨に降られるといやになってくる。
アウトバーンらしき高架道路を見ながら小雨の中を走る。
平行して走っていた女性サイクリストに、あの道路はアウトバーンか尋ねると、アウトバーンを走るの!?とジョークを言われてしまった。英語だとうまく切り返せないな。
先を急ごう。
石畳の道を走る

2011年7月9日土曜日

2009/07/09(木)原子力発電と風力発電

この辺りは風力発電が盛んであるらしい。至る所で麦畑の中の風車発見。
しかし突然に原子力発電所が登場したのにはビックリさせられた。巨大な施設である。
日本の原子力発電所の建物と形状が違っていかにも『原発』と言った風情である。
原発をこんな間近で見たのは初めて。
ここで何らかの事故が起これば一帯の麦畑や川の汚染は避けられない。この川は北海まで流れていく。被害は甚大になるだろう。
2009年には深く考えていなかったが、2011年現在ドイツの原発廃止は正当な考えだといえる。


2009/07/09(木)ヘーレン城

対岸にヘーレン城が見えてくる。このお城の由来その他は不明。
田舎道を走っていて突然に現れるのが中々良い。
昔から旅について感じていることだが、無駄な時間を過ごさないためにはガイドブックなどから観光案内の情報を得るのは大切なことだと思う。だがガイドブックにはすべての情報を網羅することは出来ない。万人受けする人気のある所ばかりになることは仕方の無いことだと思う。しかしあまりにガイドブックばかりを参考にしすぎるとガイドブックに紹介されている場所の確認作業になりかねない。
私の場合だが、ガイドブックに紹介されている所よりも偶然見かけた景色や建物が印象に残っていることが多い。
もっと印象に残っているのは旅先で出会った人々の顔や話したことである。
これだけはガイドブックに紹介することは出来ない。


2011年6月21日火曜日

2009/07/09(木)抜きつ抜かれつ



快適に自転車道を走る



出発時は雨が降っていて憂鬱だったがしばらくすると晴れ間がのぞいてきた。
元気で陽気なおじさんグループ
日曜でも無いのに家族でサイクリングしている人たちも居たりする。私より遙かに年上の人たちのグループも走っている。
私はちんたらサイクリストとはいえ、軽量ランドナーなので普通にペダリングしていてもすぐに前方の老サイクリスト軍団を追い抜いてしまう。その都度「ハロー」と挨拶を言って右手を挙げて追い抜くのだが、彼らも笑いながら「ハロー」と言って挨拶をしてくれる。
みんな元気だ。丁度この旅から帰った頃日本ではトムラウシ岳で遭難事故があったのだが楽しいレジャーが台無しである。帰国してから、この惨事のニュースを見た時ドイツの楽しくサイクリングをしていた老人グループを思い出した。楽しみ方は色々だが命まで無くしてしまっては....
でスピードでは彼らより勝る私だが、写真を撮っている間にウサギとカメの如くすぐに追い越されてしまう。そしてまた追いつき挨拶を交わすのである。今度は『また来たね』という感じでwahahaと笑いながら....
スポーツサイクルに乗った子連れの若いお父さんを挨拶をして追い抜いた時のこと、しばらくすると先ほどのお父さんがこちらをニヤリと見ながら猛然と抜き返していった。こちらもビックリしたが「OH!」と言いつつ後ろを追いかける。
しかしお父さん子供達を置き去り。しばらく走ってふと後ろを向くと遙か後方で子供達がなにやら叫んでいる。ちょっと熱くなりすぎたようです。

2011年6月18日土曜日

2009/07/09(木)ローズガーデンで折り鶴をプレゼント

部屋から外を見る

ローズガーデンでは8:00から朝食。時間前に行くが入ることも出来ない。雨の軒先でドイツ人のおじさんグループと世間話を(と言ってもドイツ語でわからないのでニコニコしてるだけ)して開店を待つ。それほど寒くは無いが、天気は小雨。ブドウ棚が美しい、ペンションの朝。
朝食を済ませ、荷物を整え出発。
会計時に折り鶴をあげたらそれまで笑顔を見せなかった女主人がニッコリとした。
多分言葉の通じない東洋人が来たがどう接したら良いかわからなかったのだろう。
ペンションのブドウ棚
ほんのちょっとしたことで人間はコミュニケーション出来る物である。


朝食

2011年6月15日水曜日

宿泊所事情

zimmer frei
空き室ありのペンションの看板

今回のヴェーザー川自転車道沿いには、至る所にペンションがある。また少し大きい街にはホテルもあるので宿泊場所に困ることは無かった。
Pensionは元々『年金』と言う意味があり、年金生活をしている方達が自宅を宿泊施設として営業したのが最初だそうです。
Pensionの料金は一泊25EURから30EUR程度で朝食付き。部屋にシャワー付きだと少し高め。部屋にバストイレが無くても共同のバストイレがあります。
いずれも日本の木賃宿以下の料金だがとても美しくしてあります。朝食も申し分無い内容。Pensionでは夕食を出している所は少ないようで、そういう場合は街のレストランで食事を取りました。どこへ行ったら良いかわからない場合はPensionの方に聞くとおすすめを教えてくれます。私の場合ハズレは一度だけでした。
予約に関して、私は最初の夜とブレーメン二泊フランクフルト一泊と途中のペンション一泊だけ予約しておいた。
その他はどこまで走れるかわからないし、コースも変更するかもわからないので行ってから飛び込むことにした。
Pensionは土曜日でも休みのところがあり要注意。しかし営業している所もあるのでそれほど神経質になることは無し。飛び込みの場合あまり早いとまだ閉まっていることがあったり、疲れたので早く休もうと15:00頃にPensionのチャイムを鳴らしたが誰も出てくれなかったこともあった。


洗濯機も借りられます
都市部のホテルはGoogleアースで駅に近そうなホテルを探し『booking.com』と言うサイトで宿泊費等を調べた上で予約した。私の最初の海外旅行はインターネット無くしては成立しませんな。

2011年6月14日火曜日

ボーデンヴェルダー(Bodenwerder)のほら吹き男爵

通りにあるほら吹き男爵の冒険の
オブジェ

ボーデンヴェルダー(Bodenwerder)は『ほら吹き男爵の冒険』の主役ミュンヒハウゼン男爵
の生地であるそうです。
ほら吹き男爵の冒険(邦題バロン)はテリーギリアム監督で映画化されている。20年ぐら
い前この映画を見て、幼い頃読んだ話を思い出した。ストーリーは割愛するが、このあま
りにもたいそうな話は私は好きです。テリーギリアムの映画もとてもおもしろく、初めて
ユマサーマンにお目にかかったのはこの映画であります。自転車旅行とは関係ないが暇あったらご覧になることをおすすめします。

2011年6月13日月曜日

2009/07/08(水)ボーデンヴェルダー(Bodenwerder)でカルパッチョを食べる

カルパッチョ

通りを歩いて暇そうにしているピザハウス発見。昨日は中華で失敗したので、確実なイタリアンなら外れは無いだろう。
店のご婦人は英語が話せるのだが、メニューはドイツ語。その中で『カルパッチョ』の文字発見。それとピザを注文。カルパッチョはビーフミートだそうで、日本で食べたらかなりのお値段。ビールを待つ間に店内にはお客さんが次々入ってくる。
やがてカルパッチョ到着。色からするとどうも子牛のフィレ肉のようだ。パルミジャーノチーズとマッシュルーム、オリーブオイル、レモンを飾っただけの単純な状態だったが美味しくいただいた。ドイツではピザはナイフとフォークで食べるようで周りではそうしていたが、私は食べ慣れないのでいつものように手づかみで食べた。
ドイツでイタリア料理というのもどうかと思うが、イタリア料理店はどこに行ってもたくさんあった。ドイツ語で料理の名前が書いてある看板は何が書いてあるかわからないが、
PizzaとかPastaとか書いてあると目を引くのでたくさんあると思うのかも。

2009/07/08(水)ボーデンヴェルダー(Bodenwerder)に宿泊

映画のセットような町並み


今夜はボデンヴェルダー(Bodenwerder)と言う街に宿泊することに。
自転車道から橋を渡るのだが、知らないうちに通り過ぎたようだ。道路沿いに車を止めていたご夫婦に道を尋ねる。するとかなり訛りのある英語で「ボーデンヴェルダーに泊まるのか?ここはやめて他のところに行った方が良い。」との返事。なにやらスティーブンキングの小説の中のような出会いである。「Why?」と質問すると無駄だと思ったのか道を教えてくれた。何だったんだろう?市街に入って行くと先ほどの男性が車の脇に立っている。
「これは!」と思ったのだが、彼の指さす方向にインフォーメーションセンターがあった。
親切な人だったようでホラー小説の展開とはならなかった。
ボーデンヴェルダーは結構大きな街である。インフォーメーションセンターも数人の人が働いていて、観光客も多い。
ローズガーデン』と言う名前のペンションを紹介していただいた。
雨が降っているのに街中のお店の前には大きなパラソルの下、たくさんの人がカフェや食事を楽しんでいる。ドイツ(ヨーロッパ)の人たちは外で食事をすることが好きなようだ。
雨が降っていて肌寒くてもみんな通りを見ながらひとときを楽しんでいる。
ペンションはカフェも営業しているようで、このずぶ濡れの状態で入店するのは気が引けたが、入り口はここしか無い。忙しそうにしているカフェの奥さんに「インフォーメーションセンターから来た」と告げると「$#"&%'~?><>」と早口のドイツ語。業を煮やしたのか
またまた英語を話せるキュートな高校生ぐらいの女性を呼んできてくれた。シャワー付きか無しか、を選び自転車置き場まで案内してくれた。食事は適当に外で、とのこと。
部屋はちょっと少女趣味だったが綺麗にしてある。
シャワーを浴びて、食事をするべく街に出たが、先ほどの雨はやんでついでに喧噪も無くなっていた。たくさん居た観光客はどこへやら、通りに誰も居ない。まだ18:00だというのにみんなどこへ行ったんだろう?

2009/07/08(水)ナメクジ街道を走る

相変わらず天候はめまぐるしく、晴れ、雨、曇り、を三交代で繰り返す。
雨で濡れた自転車道にはえらく長いナメクジが大量に散歩中。10cmはあると思われる。
ナメクジは苦手なので写真も撮らなかったが驚くほどの大きさ。ウー気持ち悪い。時々タ
イヤで踏みつけてしまう。

めまぐるしく天候が変わる
ナメクジ街道


2011年6月11日土曜日

2009/07/08(水)Polleポーレの渡し船

渡し船を待つ車

幸い天候も回復、と思いきや再度夕立のような雨が降ってきた。対岸に城跡が見えるPOLLE(ポーレ)と言う街に近づく。雨がひどいのでドイツ人らしき老夫婦のサイクリストが休憩している屋根付きの小屋に入らせてもらう。
この川の対岸に渡るには渡し船を使う。かなりの大きさのダンプカーも乗せられるようだ。
城跡に行ってみたかったが、大雨が降っているのでこちらから眺めるだけにしよう。
城を眺めていると老夫婦のご主人が「アペリティーフ$%#"*}#$」とゆで卵の皮をむきながら話しかけてきた。想像するに「食前酒があれば最高だ」なんてところか。それにしてもなぜ食前酒だけフランス語なんだろう?
観光バスも来てる
どんな返事をするべきか考え私の持ち物の中から30年ぐらい前に購入した『West Germany』と刻印のあるアルミ製の軽量スプーンフォークのセットを取り出して見せてあげた。しばらく見つめたおじさん「West Germany!」と喜んでくれた。変なコミュニケーションの取り方だ。

ヴェーザー河では渡し船が多い。船が航行するためかなり大きな橋を作る必要がある。そのため渡し船を大いに利用しているようだ。

2011年6月6日月曜日

2009/07/08(水)ホルツミンデンHolzminden ルーサー教会

美しい教会前で
これを撮らずして通過できようか。

マルクト広場を出るとすぐに教会があった。ルーサー教会と言うそうだ。またまた写真をパチリ。なかなか前に進めないな。出来ればすべての行程をカメラに納めておきたい気分。

どこを見ても新鮮で美しい。

2009/07/08(水)ホルツミンデンHolzmindenの市場

ホルツミンデンの石畳の道

まだ雨が降ってきそうだが、小降りになったので、出発。また晴れた日にゆっくり訪れよう。
雨が降ったりやんだりしながら、ホルツミンデンに近づくにつれ、晴れ間がのぞいてくる。
快適な気候。ホルツミンデンの街の中は石畳で雰囲気は良いのだが、細身のタイヤには少々きつい。
角を曲がると、突然屋台がいっぱいのマルクト広場に出た。映像や写真では見たことがあるが、初めて見るヨーロッパの市場だ。花売りの店、野菜の店、フルーツの店、ハムソーセージの店、チーズ専門の店。などなど....思わず微笑んでしまう。イチゴなど2kgで5.9EUR(日本円で700円弱)
色々買いたかったが食べきれないので、リンゴとオレンジを購入。たった2個だったが店のおじさん愛想良く渡してくれた。
パン屋さんの看板娘
近くにパン屋さんがあったので入ってみた。適当に指をさして購入。店の女の子が値段を言うのだがわからない。トレーに小銭をバラバラと置き取ってもらうことに...
ハムソーセージ屋さん
ニコニコしておつりをくれた。ついでに記念写真をパチリ。
チーズ屋さんの屋台
表のベンチでご婦人達のグループの横に座りパンをいただく。なにやら話しかけてくるがこれまたわからないのでニコニコ。一人だけ英語のわかる方がいたので、ゴミの捨て方を教わる。紙類はゴミ箱で良いが、ペットボトルは購入した店に持って行けば、現金と交換してくれる、とのこと。



いちご、バスケットも粋



余談だがドイツではこの回収したペットボトルを再利用する。フリースにしたり溶かして他の製品を作ったりでは無く文字通りペットボトルとして再利用するのだ。それ故、ペットボトルの中には傷だらけの物もあったりする。
日本の牛乳瓶や一升瓶みたいな再利用方法である。
ドイツで売っているペットボトルは日本のそれと比較して材質がとても薄っぺらい。それでも再利用できるのだから日本の飲み物に使われているペットボトルなどは充分再利用できる価値があると思うのだが....日本の場合の再利用方法と言えば、湯たんぽか犬猫忌避ぐらいしか無いな。


このベンチに座って市場の様子をもっと見ていたかったが、きりが無いのでご婦人達にチュース、と言って出発。ご婦人達もチュース。目の前をへんてこな自転車に乗っていく親子連れ発見。上を向いて寝転がる姿勢でペダルをこぐタイプ。すぐに視界から消えたが、見せてほしかったな。

2011年6月4日土曜日

2009/07/08(水)クロスターコーベイ

醸造所パノラマ
左側に修道院入り口

ヴェーザー川自転車道は田園の中を抜けていく。
 Hoexter(ヘクスター)を過ぎたあたりで田園の中から忽然と大きな教会が現れた。
Kloster Corveyだ。クロスター修道院だそうだ。
大きな建物で周囲を囲まれている。門の中に入ってみるがすごく広い敷地。作業している人が数人いるだけ。
ワイン醸造所の陽気なおじさん

醸造所入り口


入り口を間違えたようだ。左側にある大きな門の方に移動。こちらが正門のようで、サイクリストがたくさんいてカフェもある。一服と見学をしようと思ったが急に夕立のような雨が降ってきた。朝からズーとどんよりだったがついに来たか。
もう一度さっきの広場に移動。軒先にベンチも置いてある、絶好の雨宿り場所。遠くにおじさんがいたが、雨の中作業している。私を認めなにやらニコニコして話しかけてくるが、
美しい芝生が広がる
全くわからん。「雨だな」とか言ってるようなので、こちらもニコニコして「雨だね」と答える。(日本語)何年かぶりの雨のサイクリング。雨音が心地よい。
後で調べてわかったことなのだが、修道院のこちら側(雨宿りしていた所)はワイン醸造所だった。見学できたようなので、雨が降っていなければ立ち寄らせてもらったら良かった。

2011年6月3日金曜日

2009/07/08(水)Beverungenを出発ワンコと遊ぶ

このわんこは我が家の飼い犬
2009年11月に帰らぬ犬となった

朝早くから目が覚めてしまい、8:00を待ちかねて朝食。パンとハムチーズジュースなどたっぷりある。全部平らげて、部屋に戻り支払いを済ませようとホテルのロビーのドアを開けると大きな犬がしっぽを振りながらくっついてくる。
奥さんが「お座り!」と言うとピタッと座り、次の命令を期待を込めて待っているのだが、私が手を出すと喜んでじゃれてくる。奥さんにラブラドールレトリーバーのTシャツのバックプリントを見せて私も犬を飼ってる、とアピール。
しばしワンコと遊んで、出発。
雲行きはどうも怪しい。ドンヨリ状態。ドイツの7月は良い天気が続きほとんど雨が降らない。と事前調査では書いてあったのだが....
昨日は気がつかなかったがホテルの前にソーセージやさんがあった。ちょうど開店時間のようだ。ウィンドウの中にたくさんの種類のソーセージがぶら下がっている。

2011年6月2日木曜日

コースの選定

ヴェーザー川自転車道は私のような老体サイクリストにはもってこいなのでこのコースを選んだ話は前にしたが、その前には行ってみたいと思っていたルートがあった。ロマンチック街道である。何とも心を揺さぶる街道の名前である。
これは行ってみたいと思わせる名前では無いか。
元を正せば『ローマへの巡礼の道』の意味で、英語のRomanticとは別の意味があるようですが....
早速資料集め開始。ドイツ大使館内にある観光局で資料を発送してくれるとインターネットのサイトで見つける。
雨の自転車道
たくさんの資料が送ってきた。その中にロマンチック街道のルート図も入っていたのだが、観光バスのことや、サイクリングをする人たちのために荷物輸送をやってくれるサービスもあったり(有料)で、いくら老体サイクリストといえどこんなサービスのお世話になりたくないし.....これでは良いとこ取りのツアーだ。決定的だったのはインターネットにあった写真。道路端にある『Romantische Straße』の標識の下に『ロマンチック街道』の日本語。おまけにロマンチック街道は日本からの人気ナンバーワン。もともと観光地はあまり好きでは無いが、ドイツまで行って日本語の飛び交う観光地には行きたくない。
と言うわけでロマンチック街道は落選。
とある日、書店でドイツ旅行の本を探していたとき 小柳津 厚尚 著の『ドイツ自転車旅行を楽しむ』を見つける。64歳の方が書いた体験記なのだが、気に入ったのはヴェーザー川沿いは田舎だと言うこと。100人の旅には100通りの体験がありこの方と同じ体験が出来るわけでも無いし、同じ体験をしたくも無いが、ルートの選定にはずいぶん参考にさせてもらった。生まれて初めての海外旅行をする身にとっても、昔からヨーロッパの田舎に行きたかった身にとっても、最適のコースに思えた。
と言うわけでコース決定。

2011年6月1日水曜日

2009/07/07(火)Beverungenで焼きそばを食べる。

案内された部屋はバストイレ付き。シャワーを浴びてベッドに横になっていたらいつの間にか眠ってしまった。走行中時差ボケは感じなかったが、やはり疲れているようだ。
17:00頃から夕食と買い出しに出かける。
ホテルのご婦人にドイツ語会話集から「このあたりにおすすめのレストランはありませんか?」を指さし教えてもらうが、「ヒナレストラン」と言う。「???」書いてもらったら「China Restaurant」ドイツ語ではCは発音しないのかな?
同じ東洋の人間だからChinaが良いと考えたかのかな.....
ここまで来て中華か....と思ったがせっかくの『おすすめ』だし行ってみることに。
数十メートル歩いて『China-Thai』の看板を見つける。
まだ時間が早いせいか先客はなし。
「今の時間食事できますか」とドイツ語会話集から....「どうぞ」とにこやかに案内してくれたのはタイの人らしき東洋系のまだ若そうな女性。英語はわからないそうです。
メニューを持ってきてくれるが、さっぱりわからない。女性は一生懸命説明してくれる。
野菜を食べたかったので「Salat」の文字発見。Tomateの文字も。注文。
「鶏肉のヌードル」がどうとか言ってくれるので注文。鶏肉の入った焼きそばか?
あまり好き嫌いもないし、出会ったことの無い味を否定するタイプでもないので、ビールを飲みながら楽しみに待つ。
ホテル裏
驚きのあまり焼きそばの写真を撮るの忘れた。
やがてサラダが運ばれてきたのだが、ビックリ。山盛りの野菜にこれまた野菜が全く見えなくなるまで日本で言うサウザンアイランドドレッシング(オレンジ色のあれです)がかかっている。「ウワッ!」
ヌードルもテーブルへ。
これまたすごい量の焼きそばだ。サラダは何とか全部食べたのだが、焼きそばは水分がないパリパリでしっとり感なし。
スーパーのベルトコンベア
この写真は別のお店
3分の2ぐらい食べてギブアップ。地域性はあるとは言え、ドイツの人たちはこんな味で良いのか...この旅の先はどんな料理が出てくるのか心配になってきた。
ドイツ語会話集を出して「美味しかったが、私には量が多すぎた」を示しお勘定。ビールも飲んだのに1000円も要らなかったようだ。
スーパーマーケットはあるか聞くと奥からマーク入りの袋を持ってきてくれて「このマークのスーパーがこの先にある」と親切に教えてくれた。焼きそばは失敗だったがまた来てみたくなるレストランだった。
スーパーでは水と黒パンを購入する。
スーパーのレジはベルトコンベアになっていて自分の買ったものをコンベアの上に乗せ、そこまでが私のとばかりに区切りの棒を乗せる。袋には入れてくれないので、たくさんの買い物をした人はカートでそのまま自分の車へ。合理的だ。私はマウンテンスミスのウエストバッグへ。
ホテルに戻る途中雨が降ってきた。横断歩道のPUSHボタンを押し雨に濡れながらしばし待つがなかなか変わらない。「ドイツの信号は長いな」と思っていると親子連れの子供がPUSHボタンをバンッとたたいた。即信号は青へ。押し方が優しかったようです。以降私も力強くたたくことにした。
その夜は早く就寝。即眠りについたが夜中3:00頃目が覚める。
時差のせいだろう。

2009/07/07(火)Beverungenに宿泊

ホテルブッカー

すれ違う多くのサイクリストと挨拶を交わしながらBeverungen(ベヴェルンゲン)と言う街に到着。
インフォメーションセンターに今夜の宿を見つけに行く。
この町のインフォメーションセンターは木組みの歴史ありそうな建物だ。
中にいたおじさんに今夜の宿を紹介して頂く。パンフレットを持ってきてくれて28EURのホテルを紹介してくれた。電話で「日本人が一人行くが良いか?」などと問い合わせてくれたようだ。
ここのインフォメーションセンターのおじさんも話し好き。
「どこまで行くのか?」「何日ぐらい?」「日本からの航空運賃は?」などと質問してくる。「良い旅を」の言葉をもらってホテルへ。
ホテルの前の通り
紹介してくれた。『ホテルブッカー』は通りに面していた。近づいていくと玄関前の道路脇にご婦人がニコニコして待っていてくれた。
「インフォメーションセンターから電話しました」と英語で告げると、「OK」「German OK,English No」のお言葉。私は「ドイツ語はわからない」と告げると、「German No」と言いながら、自転車置き場へ連れて行ってくれた。
荷物をキャリアから外していると、ホテルの奥さんが美人の若い女性を連れて来た。「ハロー」英語ができるようで私のために呼んできてくれたようだ。
このパターンは何度もあった。年配の人に道をたずねると、「私は英語がわからん、ちょっと待て」と言って娘を(それも金髪美人)連れてきてくれて道の説明をしてくれた。思わず写真を撮らせてもらおうかと思ったこと数回。
朝食の時間、鍵は2種類あって部屋のと夜遅く外出から帰った時の裏口の鍵のことを説明してくれた。
ここのご婦人に限らず、年配の人は英語が話せないようだ。


2009/07/07(火)Hann-MundenからBeverungenへ(02)

廃屋までドイツしている

先程のドイツ人夫婦に追いつくため飛ばしたが結局見つからず。
バードカールスハーフェンに到着。『Bad』とはドイツ語で温泉やお風呂のことだそうで、
さしずめカールスハーフェン温泉といったところか....
本日はここに泊まる予定だったのだが、13:00とまだ早いのでもう少し足を伸ばすことにする。途中馬の牧場があったりして牧草が美しい。
電柱がないのはもちろんだが、『川をきれいに!』とか『ゴミを捨てるな!』とか言ったポスターがない。日本なら田園の中の立て看板にやたらと標語が貼ってあって『環境美化地域』『美しい◯○』なんてポスターがボロボロになって通り行く人たちに訴えている。
聞けばこれも公益法人の『仕事』だそうで無駄の一言に尽きる。
また日本の農機具小屋にある微笑む菅さんや小沢さん色あせて半分破れた小泉さん達のポスターも無い。
こんな効果の疑わしいポスターや看板を排除するだけで日本にも美しい風景が取り戻せると思うのだが....

2011年5月31日火曜日

飲料水事情

至る所に自転車道の案内板がある。
道はそう簡単には間違わないはずだが....

外国では生水を飲まないのが鉄則であるらしい。それ故私も水はペットボトルのを購入して飲んだ。ドイツ人もペットボトルの水を飲んでいた。ドイツでは炭酸入りのシュワッとしたのと炭酸無しのがある。ドイツ人は炭酸入りのを好むようだ。
私はなるべく炭酸無しを購入したが、外見からは判断できないので(よく読めばわかるが老眼で眼鏡を出すのが面倒なので)適当に購入した。炭酸入りでも自転車に揺られる間にだいぶ抜けていく。
日曜日はスーパーマーケットも休みだ。あるペンションで日曜の朝、水を売っている所はないか、と尋ねたところ「そこのを入れていけ」と水道の蛇口を教えてもらった。問題なく飲めるようだ。
実際お腹を壊すことは無かった。

2009/07/07(火)Hann-MundenからBeverungenへ(01)

ヴェーザー川沿いのキャンプ場

しばし彼らと一緒に走っていたのだが、私は自宅に電話をかけるのと、水を手に入れるため橋を渡りギーゼルヴェルダーと言う小さな街に入った。橋の上からはキャンプ場が見える。桟橋の上から橋の上の私に手を振る人たちがいるので、お返しに手を振っておいた。
橋を渡ると木組みの建築がある。市役所だそうである。樹木の日陰が涼しそうだ。
成田で購入したプリペイドカードで自宅に電話をかける。国内でかけるのと全く変わらない愛妻の声が聞こえる。30年ぐらい前に自宅から釧路の友人に電話をかけた際、雑音がひどくて会話にならなかったが、今の時代ドイツから日本にかけても隣町のようだ。
テクノロジーの進歩はすばらしい。

シャイな奥さん
小さなスーパーを見つけたので、入ってみる。
店のご婦人に「ミネラルウォーターを」と英語で言うと、
「あんた、ドイツは何日目?」「昨日来たとこ」「ドイツでは水のことをヴァッサーと言うのよ、覚えておきなさい」とまくし立てられる。
私「すんません」
ご婦人「ギャハハハハ!」と笑顔で肩を叩かれた。

と言うわけでどっちでも良かったのだが、炭酸無しのを購入。
せっかくだから記念写真を、とカメラを構えるとさっきの威勢の良さはどこかへ。急に照れてしまうご婦人でした。